2020年01月12日

昭和(戦後)の中島公園

戦後の復興、イベントの中島公園(1945年〜1989年)


1959年10月百花園完成 「森の歌」建立 札幌市公文書館所蔵

1945(昭和20)年 
10月 5日 進駐軍第五方面軍憲兵指令部接収 

中島プール接収
アメリカ人はプールが好きだ。首都圏での話しだが、基地の中の米軍専用のプールで泳がせてもらったことある。
水がもの凄くキレイという印象だった。その頃の日本のプールは濁っていて汚かった。
カラフルでパンが白くて水が透き通っている、これがアメリカの印象。当時は憧れの国だった。

1946(昭和21)年  
 6月16日 札幌文科専門学院設置 旧農業館借用 
12月2?日 札幌護国神社 札幌彰徳神社改称
 この年、進駐軍真駒内に移駐

菖蒲池に鯉10万匹放流
平和はいい。さっそく鯉を10万匹放流だ。のど自慢も始まった。これで腹いっぱい飯が食えれば言うことなしだが、コイのエサは何だったのかな。それとも大きく育った鯉が人間の餌になるのかな?なにぶん食料不足の時代だった。

1947(昭和22)年  
 3月 9日 NHKのど自慢全国コンクール北海道地方大会放送 
 5月 1日 札幌市立高等女学校に第五中学校併設(現、中島中学校)

1948(昭和23)年  
 7月24日 米第11空挺師団かまぼこ兵舎払下げ 

1949(昭和24)年  
 7月 3日 中島児童会館開館(払下げかまぼこ兵舎利用)
 中島児童会館の詳細はこちら→ 中島児童会館

払い下げであれ何であれ日本初の児童会館の開館だ。東京の方がちょっと早いという説もある。こぐま座も日本最初の公立の人形劇場。豊平館だって、あの有名な鹿鳴館より3年も古いのだ。茶室八窓庵は江戸初期の茶室である(豊平館と八窓庵は移築された建物)。

1950(昭和25)年
  3月14日 札幌文科専門学院 札幌短期大学改組 旧拓殖館を借用 
 3月31日 札幌高等家政女学校 札幌星園高等学校改組 
 4月 1日 札幌市立第一高等学校 道立東高等学校改称 


1950年、変わらないのは藻岩山だけ。札幌市公文書館所蔵

1951(昭和26)年
  8月 4日 旧拓殖館 道立地下資源調査所使用

1953(昭和28)年 
11月16日 東高等学校移転 中島中学校全面使用
1954(昭和29)年 
 8月 1日 札幌中島スポーツセンター設置

イベント会場「中島スポーツセンター」 札幌市公文書館所蔵

上から中島スポーツセンター、中島球場、百花園、菖蒲池。今残っているのは菖蒲池だけ。
ほとんどは緑のオープンスペースとなる。

 8月22日−26日 第九回国民体育大会秋季大会開会式開催 
 札幌中島スポーツセンターバスケット競技会場 公園内に庭球場 
 相撲場設置 

スポーツ、芸能なんでもありのスポーツセンター。満席になると6,000人。
イベント終了で、一挙にススキノに向かうのだから、ちょっとした賑わい。
文字通りススキノの延長線上の中島公園だった。因みにキタラは2,000席。

1955(昭和30)年 
1月 第九回国民体育大会冬季大会アイスホッケー中島特設リンク開催 
8月 大相撲北海道準本場所開催 中島スポーツセンター会場 以後継続 
10月14日 札幌短期大学南8条西18丁目移転 

1956(昭和31)年 
8月26日−9月18日 原子力利用博覧会開催 
札幌中島スポーツセンター会場 
12月22日 NHK大通放送局開設 中島公園から移転

米軍、札幌短期大学、NHK札幌放送局も中島公園を離れて、それぞれの場所に移転した。これらは公園が公園らしくなる移転と言える。

明治時代に著名な造園技師の設計により素晴しい公園になるはずだったが、富国強兵、産業振興の波に押されて、ゴチャゴチャなってしまった感がある。それらを少しずつ修正する流れが始まった。

1957(昭和32)年 
 3月22日 総合公園指定 
 5月31日 豊平館北一条西一丁目から移転
 豊平館の詳細はこちら→ 豊平館(国指定重要文化財)

中島公園へ移築3年後の豊平館 1960年9月27日

1958(昭和33)年
  7月 5日−8月31日 北海道大博覧会開催


北海道大博覧会の会場として誕生した「子供の国」。札幌市公文書館所蔵

「子供の国」は1958年に開園し、1994年円山動物園の中に移設され、
その跡地は札幌コンサートホール・キタラとなっている。
天文台も大博覧会を機に開設されたが現在も活動を続けている。


1958年11月3日、雪印マークの天文台。


天文台内部、いかにも天文学の雰囲気。
以上2枚、札幌市公文書館所蔵

 9月 1日 博覧会施設の内、子供の国と天文台を独立施設へ転換
10月12日 博覧会事務所を中島児童会館に転換
この年モスクワボリショイサーカス開催、国立チェコフィルハーモニー交響楽団公演。
いずれも札幌中島スポーツセンター会場で実施。

北海道大博覧会開催で、前年に移転した豊平館に加え、子供の国、天文台、児童会館が施設転換して、
中島公園は大きく変貌した。
コンサートにボリショイサーカスと、なんとも賑やかな中島公園になったが、明治の先人が描いた公園構想とは、
だいぶかけ離れたものになったような気がする。

昭和34年(1959年)
  7月 1日 札幌彰徳神社 札幌護国神社改称 
  10月     百花園完成 森の歌など五基像逐次建立

1987年9月11日 後ろから見た「母と子の像」。 札幌市公文書館所蔵

森の歌など五基像についてはこちら→ 思い出の山内壮夫ワールド

1959年 山内壮夫の彫刻


1959年「森の歌」設置。噴水の中の彫刻。


1959年 「猫とハーモニカ」設置


1959年「母と子の像」設置
以上3枚、札幌市公文書館所蔵

1960(昭和35)年
  7月    第一回バラまつり 以後継続

1961(昭和36)年 
 9月 1日札幌簿記専修学校 旧拓殖館移転 
 この年、日ソ体操競技大会開催 札幌中島スポーツセンター会場

1963(昭和38)年 日本庭園完成


1963年4月28日、賑やかな波止場 札幌市公文書館所蔵

1964(昭和39)年
  5月26日 豊平館国重要文化財指定 
 7月26日 ホテル三愛落成(現、札幌パークホテル)


1964年8月29日 結婚式場の利用申込で賑わう豊平館。
札幌市公文書館所蔵 
10月 1日 札幌簿記専修学校 南8条西18丁目移転 
10月14日 中島中学校取壊し 学校移転 
この年、松方コレクション展覧会、プロボクシング全目本バンタム級タイトルマッチ開催、札幌中島スボーツセンター会場


1965年6月15日札幌まつり 札幌市公文書館所蔵

1966(昭和41)年 
 5月20日 ホテル三愛 札幌パークホテルと改称

昭和42年(1967年) 
 9月16日 ノモンハン英魂碑建立(札幌護国神社内) 
11月    園芸市15周年記念碑建立 
 この年、ウイーン少年合唱団公演 札幌中島スポーツセンター会場

1968(昭和43)年 
 5月 2日−31日 北海道緑化園芸協議会 園芸市開催 以後継続
 7月    アッツ島玉砕雄魂碑建立 

札幌護国神社にある「アッツ島玉砕 雄魂之碑」
10月10日 札幌護国神社焼失

プロボクシング、松方コレクション展覧会、そしてウイーン少年合唱団公演。百花園も完成、パークホテル改称など
地下鉄開通以前の中島公園の最盛期の感じ。私が中島スポーツセンターの歌謡ショーに行ったのもその頃だった。
「かおるちゃん、遅くなってごめんね♪」と歌い、最後に「バカヤロー」と怒鳴るのだからビックリした。
こう言うことは不思議に覚えている。


1969年頃 今では老舗マンションと言われるドミ中島公園。
右側はパークホテル 札幌市公文書館所蔵

1969(昭和44)年
 4月25日 野外ステージ建設 7月5日オープン 
 7月10日 中島プール改修オープンC級公認 
 8月 6日 道警本部中島庁舎 旧拓殖館使用 
 8月    地下鉄工事のため290本樹木移植 
 9月    池を干し地下鉄工事開始 

1970(昭和45)年 
 5月    地下鉄工事完了公園内復元 
 8月 3日 札幌護国神社しゅん工 

1971(昭和46)年 
 9月 8日 八窓庵 北4条西12丁目から移設

移設30年後の国指定重要文化財「八窓庵」。2001年10月27日

10月    メレヨン島戦没者慰霊碑建立 
12月    地下鉄開通 中島公園駅 幌平橋駅設置

札幌オリンピック開催を前にして地下鉄が開通した。この4年前始めて札幌の冬を経験。
北24条の電停で吹雪の中で電車の到着を待つ長い長い行列を見て北国の厳しさを実感した。
そして、雪国にこそ地下鉄が必要と思った。
温かい「東京にあるのに、なぜ寒い札幌に地下鉄がないのだ」と不思議に思った。

ボートに乗ってウオーターシュート見物 札幌市公文書館所蔵

1973(昭和48)年
 6月    日時計設置 
 6月    天皇皇后両陛下参拝記念碑建立

1975(昭和50)年
 7月 5日 子供の冒険広場開設(鴨々川水遊び場)
 鴨々川水遊び場の詳細はこちら→ 中島公園鴨々川水遊び場

鴨々川遊び場に架かる太鼓橋が見える。 札幌市公文書館所蔵 

1975年7月 鴨々川水遊び場オープン


当初はこんなに賑わっていた。


水遊び場の滑り台は撤去されたが、左の階段部分は今(2013年)でも残っている。


このロープもない。水遊び場の冒険的要素は2001年以前に取り除かれていたと思う。


家族のレクレーションの場でもある。
以上4枚、札幌市公文書館所蔵

 8月 2日−3日 第一回バザール開催 
 8月    北千島慰霊碑建立 
12月25日 歳の市開催 以後継続

歳の市も長続きしましたが、近頃は薄野側入口に2,3店だけの出店。

1976(昭和51)年 
 6月12日 薄野歩行者天国中島公園まで延長
今は薄野までだが、歩行者天国は中島公園までつなげて欲しい。
札幌駅から中島公園までの駅前通は一つのゾーンと考えてもらいたい。
それに大通公園がクロスする札幌は、訪問者にとって分りやすく親しみやすい街になると思う。

 6月15日 中島児童公園完成 
 7月24日 人形劇場こぐま座オープン
 こぐま座の詳細はこちら→ 札幌市人形劇場こぐま座

公立で全国で初めての人形劇場「こぐま座」。2003年6月22日

1977(昭和52)年 中洲1号橋完成(2004年4月28日道新)

1978(昭和53)年 
 4月    曙地区第8分区町内会、中洲橋付近の鴨々川清掃(以後継続)
 8月    北海道全海軍英霊碑建立 
10月    地下資源調査所 北19条西11丁目に移転

1979(昭和54)年  
 8月    道警本部中島庁舎移転 旧拓殖館取壊し 
 8月    史上最大のサーカス開催 札幌中島スポーツセンター会場 
11月    日中交歓卓球大会開催 札幌中島スポーツセンター会場

1980(昭和55)年 
2月3日冬のスポーツ博物館開設(元NHK札幌放送局建物利用) 
3月15日道立札幌中島体育センター(現、中島体育センター)完成 
 中島体育センターの詳細はこちら→ 札幌市中島体育センター
 6月 8日 鴨々川にウグイ放流 
 7月 9日−14日 中島球場最終試合、以後、中島球場は取壊し
野球場移転は寂しい気もするが、水と緑、歴史と芸術の中島公園を目指す、
新生中島公園の第一歩のように思う。


1980年11月豊平館創建百年記念式典 札幌市公文書館所蔵

1981(昭和56)年
 8月15日 妙心寺主催 鴨々川とうろう流し開催 以後継続
 とうろう流しの詳細はこちら→ 灯籠流し札幌市中島公園鴨々川

1982(昭和57)年 
 8月 1日 札幌市制60周年記念宝さがし開催

1983(昭和58)年
10月28日 歩くスキーコース設定 以後継続
歩くスキーの詳細はこちら→ 中島公園で歩くスキー

歩くスキーの講習会。1985年1月7日 札幌市公文書館所蔵

歩くスキーコースの設定は大変よいことだと思う。周辺はホテルが多いので、観光客の皆さんが手軽に体験してもらうのも良い。スキーの無料貸出がある。

1984(昭和59)年 
 7月    市立天文台全面改修

1985(昭和60)年 
 3月26日 中島児童会館改築オープン 
 5月    ヨットと方向像建立 
 6月 7日 北鎮砲兵発祥の地碑建立  
 6月 7日 彰徳碑建立  
 この年、童話の小道建設

中島児童会館への道は「童話の小道」。2003年6月21日


1986年8月18日 豊平館訪問の浩宮殿下 札幌市公文書館所蔵

1986(昭和61)年
 9月14日 歩兵第26聯隊軍旗奉焼の碑建立

1987(昭和62)年 
 7月12日 バイアスロン入賞顕彰碑を冬の博物館前に移設

 9月11日


アヒルがいたの?


豊平館近くの橋。


以前の白鶴橋。

以上は3枚、札幌市公文書館所蔵

1988(昭和63)年 
 6月 3日 冬のスポーツ博物館前にNHK放送記念碑を建立


NHK札幌放送局の跡地に建てられた「放送記念碑」。2013年9月 

放送記念碑には次のような説明文が書いてある。
「ここは昭和3年6月5日北海道で初めて放送が開始されたゆかりの地です。
NHK札幌放送局は、当時ここにあった中島演奏所でJOIKとしてラジオの第一声を発し、
それ以来昭和34年までこの地にありました。
北海道における放送の歴史を末永く後世に伝えるため、この放送発祥の地に放送開始60周年を記念して、
放送記念碑を建立しました。昭和63年6月」

1989(昭和64)年
4月22日 鴨々川清掃奉仕(曙第 8分区町内会)、毎年実施

中州橋付近の鴨々川で町内会が清掃。札幌市公文書館所蔵

タグ:大博覧会
posted by nakapa at 00:00| Comment(0) | 昭和(戦後)
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